個人でフリマサイトを立ち上げる計画が頓挫

個人の方からの依頼で、ある特定のジャンル限定のハンドメイドグッズのポータルサイトを立上げ、稼働しています。

今回、そのサイトの収益化のために、「サイト内でグッズ作成者が販売もできるようにしよう」となり、フリマサイトとしての機能を実装しました。

ここで重要なのが、カード決済のプラットフォーム、つまり決済代行システムの組込みです。

通常のECサイトはサイト運営者が商品を販売しますが、フリマサイトではグッズ作成者が販売し、サイト運営者は販売者と購入者の仲介のような立場になります。

そのため、通常のECサイトではなく、マーケットプレイス型のサイトに対応する決済システムを提供している決済プラットフォームを選択する必要があります。

調査の結果、以下の2つが最終候補になりました。

・PAY.JPが提供する「PAY.JP Platform」
・Stripeが提供する「Stripe Connect」

まずはPAY.JPに登録し、テスト環境へPAY.JP Platformの決済システムを組み込みました。

テスト環境でフリマサイトとして動作に問題ないことを確認し、いざ本番環境の申請を行いました。

審査が通りませんでした。

フリマサイト自体が通常のECサイトよりも審査が厳しいという情報はPAY.JPが公式で言っていたので覚悟はしていましたが、ECサイトとして実績がなく、運営者が個人の方ということもあり、申請書類の不備などではなく、門前払いのような感じでした。

仕方ないので、もう一つのStripeに申し込み、Stripe Connectの決済システムを組み込みました。

これもテスト環境でフリマサイトとして動作に問題ないところまで確認してから、本番環境の申請を行いました。

やはり審査が通りませんでした。

フリマサイトとして販売者と購入者の仲介を行う場合、ユーザー間のトラブルに対応できる体制が運営者に求められます。「運営は何もせず、当事者間で解決してもらう」というようなことは特に決済周りに関しては認められません。

そのため運営者側にある程度の実績が求められるようです。

カード決済ができないと販売サイトとして成り立たず、審査なしでカード決済を行うことはできないので、いったんグッズの販売を断念せざるを得ませんでした。